【完】肉食系上司様〜獣族の女王と獲物の俺〜

その魅惑的なヒップを見せつけるようにそこに立ち止まり、ヒノエさんはふと真剣な顔をした。



「でも、なんで楓ちゃんは記憶の共有を、今したのかしら。イサキの時は、戦いの最中だったのに。」



その真剣な声に、俺も体を起こして考える。



「俺は、相手の魔界人の憎しみが強いと、記憶が流れ込んで来るんだと思うんです。」



ヒノエさんは俺のその言葉に振り返る。



「憎しみ…?」



「はい。だって、記憶を共有するのには、必ず痛みや怒り、悲しみを伴うんです。それって、きっと憎しみから来てる感情だと…。」



俺の憶測に過ぎないことだけど、体感した俺の憶測である。ヒノエさんも邪険には扱わない。