誰かが遠くで泣いている夢を見た。 夢だって分かってるんだけど、覚めない夢。 女の子の泣き声が痛くて、痛くて痛くて。 覚めてくれ………!早く、こんな夢から!苦しい、痛い、嫌だ! 俺は、足掻いて足掻いて、ってか、この空間に俺の身体みたいなものはないんだけど それでも出来る限り暴れた。暴れたつもりでいる。 すると、俺を救い出すような温もりが、身体を包み込んだ。 縋って、その温もりを手放さないように強く胸に抱きしめた。