【完】肉食系上司様〜獣族の女王と獲物の俺〜




「………あれじゃ誰でも分かるって。」



「何?村瀬どうかした?」



俺が小さく呟いたのに、長谷部君が反応する。



「いや…別に。」



そう答えたけど、心の中では気付けよと突っ込む。



え?何にって…?決まってるでしょ。俺から距離を開けた座席で、俺の状況を楽しそうに窺うジンガイに、だよ!



狼だからなのか、こっちの会話はバッチリ聞こえてると思う。



だって、俺が適当に答える度に、怒りの視線が向けられるんだ。



はあーもう!くっそ怠い。