【完】肉食系上司様〜獣族の女王と獲物の俺〜

『だから、その時は、貴方の手で…。』



これは伊佐木の身体なのに、感情なのに、俺まで目頭が熱い。



もう彼女の身体は彼女のものじゃないのだろう。『アレグリア』という何かが彼女を支配しているのだ。



町の人達…多分、皆バンパイアなのだろう。



伊佐木はその町中の人達の傷付いた姿を見て、胸をちくりと痛め、そして彼女じゃなくなったそれを見た。



いや、見据えた、というのが正しいのかもしれない。



伊佐木はとぎすまされたその剣を構え、彼女の首目掛け、素早く振った。