【完】肉食系上司様〜獣族の女王と獲物の俺〜

『どうか私の最期には、バンパイアの町にしか咲かない青い薔薇を餞て下さい。あの青い薔薇は、美しさは、貴方そのものです。』



彼女の言葉が伊佐木の、そして伊佐木の中の俺を締め付ける。



伊佐木はこれ以上彼女の言葉を聞いていれなかったのだろう。



そっとその細い身体を抱きしめて目を閉じた。



視界が真っ暗になった伊佐木から感じるのは、悲しみ、怒り、愛情、諦め…とにかく、沢山の感情。



その感情が俺の脳みそを外側からあぶるように攻撃してくる。



痛い、苦しい。そんな痛みから解放され、次に目を開いてすぐに映った映像は…。