【完】肉食系上司様〜獣族の女王と獲物の俺〜

ヒノエさんと伊佐木の戦いは、俺の目に追えない程の猛スピード。



たまに見える両者は、見る度に傷付いている。



「うわっ!?」



何とか目で追えないか、と思っていると、傷付いたヒノエさんが俺の鳩尾に降ってきた。



その拍子に、座る形に固定されていた椅子から身体が外れる。



「イッタタタ…でも、自由になった。」



俺はヒノエさんの細い肩を抱えて立ち上がる。



「楓ちゃんでも役に立つ時があるのね。ナイスクッション。」



ナイスクッションて…わざとか!?この状況でわざとなのか!?