【完】肉食系上司様〜獣族の女王と獲物の俺〜

キズキが消えるまで見送ったヒノエさんも、多分キズキと同じ、いや、それ以上に辛い想いをしているのだろう。



と同時に、ヒノエさんの任務はこれで完了だ。



ヒノエさんは俺の元へ戻って来ると、ニッコリ笑う。



「ありがとう。楓ちゃんがいたから、私、強くあれた。」



「何を言ってるんですか。ヒノエさんは最初から、誰よりも強くて、美しかった。」



俺の返事に、ヒノエさんは首を左右に振る。



そして、突然俺の眉間に人差し指で触れた。