昼休みになり、弁当を持ち部長のところへ向かう。



「あ、あの。」



俺が声をかけると、そのはっきりとした双眼が俺を見つめる。



玉になってない、濃い黒のマスカラと青のアイシャドー、赤いルージュが美人のパーツを引き立てる。



やらしい目。これに男は何人今まで騙されたのだろう。



「ついて来て。」



佐山部長は立ち上がり、キュッと上がったヒップを主張するように歩く。



自分のデスクに残ってる男達が、血走った目でそれを追い掛けたのは言うまでもない。