【完】肉食系上司様〜獣族の女王と獲物の俺〜

苛立つ気持ちをなんとか沈めようとしていると、会社に俺と同い年くらいの女性が来る。



「いやーっ!」



その子は、俺の後ろの空を見て悲鳴を上げる。



俺もその方向を見ると、そこには見覚えのある人がいた。



いや、いた、という表現は変かもしれない。



戦っているんだ。



「ヒノエさんっ…!」



向こう側の、ヒノエさんと同じ髪の色の群青色の瞳を持った男は、多分弟キズキ。



キズキはヒノエさんの動きを躱すと、女性に向けて冷たく微笑んだ。