先方と待ち合わせしていたのは、高級ホテルののレストラン。 待っていたのは、細身のサラリーマン。黒いスーツに長いさらさらの黒髪、驚くほどに青白い肌。 ヒノエさんはその人と名刺を交換し、話を進めているようだ。 うちの会社は化粧品会社。新しい商品を提携して開発するらしい。 この間、実家に帰った時父さんがそのようなことを匂わせていたが、まさか数ヶ月で話が実現しようとは…。 なんて考え事をしながら電子メモに打ち込みをしていると、先方がこっちを見て微笑んでいた。