【完】肉食系上司様〜獣族の女王と獲物の俺〜

腹の底が気持ち悪くなり、俺は立つことさえ辛くなる。



よろめいた先の地面が、ぐにゃり、と気持ちの悪い感触だった。



でもそれは一瞬で、すぐに地面が硬度を取り戻す。



辺りは薄暗い。場所は…会社の近くだろうか。



携帯電話を開くと、朝方の4時頃。



時間が、戻ったということか…。



魔王は意地が悪い。俺を通じてキズキを捕まえようとしているんだ。



自分でなんとかすればいいのに。



そうすれば、ヒノエさんも苦しむことはなかったのに。