次の日、目を覚ますと、隣にあるはずの温もりがなくて、変だと思った。 あの人は、俺より早く起きることはない。一緒に住みはじめて、一度たりともそんなことはなかった。 ベッドから起き上がり、彼女の姿を探しても、いない。 「ヒノエ、さん……?」 我が儘で、どうしようもない意地っ張りの女王様。 何も言わず、俺の前から姿を消すなんて、考えは一つしかない。 「…近くに、キズキが、いる。」 その上で、ヒノエさんは一人で行ったんだ。俺を守りたいから。