【完】肉食系上司様〜獣族の女王と獲物の俺〜




次の日、目を覚ますと、隣にあるはずの温もりがなくて、変だと思った。



あの人は、俺より早く起きることはない。一緒に住みはじめて、一度たりともそんなことはなかった。



ベッドから起き上がり、彼女の姿を探しても、いない。



「ヒノエ、さん……?」



我が儘で、どうしようもない意地っ張りの女王様。



何も言わず、俺の前から姿を消すなんて、考えは一つしかない。



「…近くに、キズキが、いる。」



その上で、ヒノエさんは一人で行ったんだ。俺を守りたいから。