【完】肉食系上司様〜獣族の女王と獲物の俺〜

「…そう。身に覚えがないならいいわ。」



ヒノエさんは意味深な一言を俺に投げると、バッグから書類を出して確認を始めた。



当然そんな変なことを言われる覚えのない俺は、首を傾げて再び前を向いた。



赤信号は、タイミングを見計らったかのように、青、とは言い難い緑色に変化を遂げる。



ゆっくりアクセルを踏み込み、車を走らせる。



一瞬、ちらりとバックミラーを見ると、朝降ってきた青い花びらが舞っている気がした。



なんか、今日は色々変だわ俺。帰ったら全力で寝よ。