【完】肉食系上司様〜獣族の女王と獲物の俺〜

俺のありったけの、この想いを。



「ヒノエさんは一見完璧で、凛としてて、強い人。だけど本当は、泣き方も知らない弱い人。だから、俺が代わりに心を守ろうと決めた。」



ヒノエさんは俺の言葉を、大切そうに聞いている。



「非力で、戦い方なんか知らないけれど、貴方を、貴方の心を安らげる在り処へ戻してあげたいと思った。本当に大切な存在だから…二度と会えなくなったとしても。」



だけど、クロエを倒して、ぐっと別れが近づいた。



「だけど、いざ別れが近づくと、貴方を手放したくなくなる…俺は、なんて弱い奴なんだろう。」



俺の言葉は、ヒノエさんが俺の頭を抱きしめたことで止まる。