【完】肉食系上司様〜獣族の女王と獲物の俺〜

クロエの兄が作ったこのカプセルは、外側から他人が開かないと出られないシステムになっていた。



だから、クロエはアリアが開くまで、仮死状態だった。



そこまでで、再び俺は始めのパネルに戻される。



『…そう。それでクロエ、貴方はここで眠ってたのね。孤独は、痛かったでしょうに。』



白い指先がクロエの柔らかな黄緑色の髪の毛を掬い、頬に触れる。



『ああ。孤独は痛い。でも、今は、アリアがいる。』



その言葉を最後に、二人の間に言葉はなくなる。



クロエはただ、見つめ合うだけでいいような気がしていた。それが心地よかったんだ。