【完】肉食系上司様〜獣族の女王と獲物の俺〜

『私、成長を促進する力を持っているの。ないものは作り出せない。この草原は、春になるとこの花が咲くのよ。』



『その能力の反動は…?あるんだろう?』



クロエはあまり穏やかじゃない気持ちになり、アリアの手を取る。



すると、アリアの掌には蚯蚓脹れしていた。



『大丈夫。すぐ、治るから。…っ!?』




酷く腫れ上がったアリアの手に、唇を這わすクロエ。



すると、その蚯蚓脹れは引いていく。



『綺麗な手がもったいない。』



そう言って目を細めるクロエの穏やかな顔を、俺は目の前のアリアの美しい瞳から見た。