【完】肉食系上司様〜獣族の女王と獲物の俺〜

「弟だから、せめて私の手で、閻魔の元へ…!」



その覚悟が痛かった。家族故に…そんな悲しい覚悟はこの美しい人にはいらないはずなのに。



「だから…なんで楓ちゃんが泣くのよ?」



「ヒノエさんが泣かないからです。どんなに辛くても、凛としているから。」



俺は瞳から流れる熱いものを止めることが出来なかった。



何度ヒノエさんに泣き顔を見られただろう。カッコ悪いな。



だけど、それでも俺は涙を流す。