その日のことは、すぐに魔界中に知れ渡り、閻魔団も来て、大事件となった。 どの種族よりも戦闘能力の高い獣族の長と妻が、その息子により殺害されたのだから。 キズキは獣族の森の奥に封印されていた魔剣の封印を解き、持ち去ったらしく、村中大騒ぎだ。 そんな大騒ぎの中で、獣族の長夫婦の葬儀と、ヒノエさんの長就任の儀式は執り行われた。 一番辛い立場のヒノエさんは、儀式の時の衣服に身を纏い、涙も流さず凛と立っていた。