…………刹那。彼女の目に飛び込んだのは、違血が飛び散った空間。 『父さん!母さん!どこにいるの!?無事!?』 声を張り上げても、誰も返事をしてはくれない。 奥の部屋のドアを開くと、ヒノエさんはカッと目を開いた。 そこには、獣族で一番強いはずの父親と、その父親を支えたこちらも強いはずの母親の亡きがら。 『何よこれ……!冗談じゃない!』 まだ信じられないという声をあげて何度も状況を確認するヒノエさん。 願うのは、これが間違いであるように、ただそれだけ。