「楓ちゃんは私が任務を達成するまで私をここに置けばいいだけ。それくらい構わないでしょ?」



「え、あ、まあ…構わないですけど。」



ってか断ったら、俺が食料しされちゃうわけだし、選択肢は一つじゃん。



「楓ちゃんには迷惑かけないよ。だから、しばらくの間はよろしくね。」



差し出された佐山部長の右手。…いや、狼なんだから右足?



とにかく、それを俺は恐る恐る握り返した。



佐山部長は俺をぐいっと引き寄せると、俺の耳元で囁く。



「それにしても、楓ちゃんっていいお尻ね。薫製にしたいわ。」



……どうしましょう。食われる。