【完】肉食系上司様〜獣族の女王と獲物の俺〜

宮殿の中には様々な魔界の人間がいて、俺は思わずキョロキョロしてしまう。



「おいアホ!キョロキョロするな。」



「イデッ!ヒノエさんにペコペコしてるくせに、偉そうだな。」



俺は頭を叩いたルキの背中に小さく呟きながら進む。



人間界でいうエレベーターみたいな物に乗り込んで、何階に昇ったか分からないまま降りる。



「ここが魔王様の部屋だ。ここからはお前一人で行け。」



ルキはドアの隣につき、それ以上動こうとしない。



俺は、緊張で心臓が飛びそうな感覚で、馬鹿でかいその扉を開いた。