「っていうか、魔界に帰る力があるなら、任務なんか無視すればいいいのに。」



「今回は特別に指定の時間に魔王が魔界の扉を開くの。私の力じゃないわ。そもそも、罪人もその魔界の扉から人間界に来るの。一度来たら、魔王が扉を開かないことには帰れないの。」



そ…そうなんだ。なんだか、色んなことが繋がった気がする。



だから人間界に罪人は必死で来るんだ。人間界に来るのにも大変な想いをしているんだ。



「楓ちゃんのその力の秘密が分かれば、今後楓ちゃん自身も力が使いこなせるかもしれないし。」



力を、使いこなせる…?そうなれれば、少しは俺は役に立つことが出来るのか?