【完】肉食系上司様〜獣族の女王と獲物の俺〜

「楓ちゃんのこの涙が分からないあんたが、ここで生きていく資格はないわ。閻魔に裁かれなさい。」



その取り乱した名雪さんの一瞬の隙をついて、ヒノエさんは鋭い爪の付いた腕で、名雪さんの頭の核を貫いた。



「ギェェェアアア!」



その、苦しみとも取れる奇声と共に、彼女の体は灰になっていく。



「人は、あんたが思っているほど浅はかな生き物じゃないわ。」



捨て台詞を最後に吐いたヒノエさんは、腕を引き抜く。



名雪さんだった体は完全に灰になり、赤い核だけが残った。