【完】肉食系上司様〜獣族の女王と獲物の俺〜

「そんな、能力…?」



「そう。貴方の頭は魔界の力を良く感知するようになっているの。そして、ヒノエ・ロア・ヴェルの感知能力も同時に高めているの。」



憎らしげに吐き捨てる名雪さん。だから、ヒノエさんは伊佐木や名雪さんの正体にすぐに気付けたんだ。



「貴方さえいなければ、私は追われることもなくこの世界で生きて行ける。だから、死んで頂戴。」



名雪さんは非道な言葉を言うと、口を歪ませた。



彼女の艶っぽかった唇は、みるみると蜘蛛の口のように変わって行く。



ヤバイ…殺される。