【完】肉食系上司様〜獣族の女王と獲物の俺〜

「う……ああああ!」



まるで、鋭い瞳から毒を吐かれるように感じて、俺は叫び声をあげた。



自分の目に力を込めると、今までの世界と違うのに気付く。



現実、世界だ。



俺は、白い弾力のある、糸のようなものが張り巡らされた部屋にいた。



それの上に、同じ性質のもので手足がくくられ、自由を奪われている。



虫刺されのようなものがあった掌の痛みは治まっていない。



その、ちぎれそうな痛みに堪えてギリ…と歯を強く噛み合わせた。