【完】肉食系上司様〜獣族の女王と獲物の俺〜

部署に戻ると、女王様が睨みを利かせて待っていた。



「このウスノロ!何処で道草食ってたの!」



「いや…その、下で、専務の奥さんに偶然会って、これを専務にと…。」



ヒノエさんの迫力に俺は歯切れ悪く答える。



俺の持っていた書類を、ヒノエさんは取り上げる。



「いいわ。専務についでに用があるから私が渡すわ。…危ないって分かってるのに接触したなんて、ホントに人間ってバカね。」



『渡すわ』の後の言葉は完全に俺にしか聞こえない声で言うヒノエさん。



ウスノロとかバカとか、どこでそんな汚い言葉覚えるんだか。