しかもそれだけではなく大地が揺れ、完全に柱は天井を突き破った。
何よりも驚かされるのは赤い柱の中で放出された魔力なのに、こっちにもその規模が確認できる点。
なんつー魔力だよ。こんな奴にどうやって勝つんだ。絶対に勝てない。勝てる気がしない。
「終わったな」
ライキの声と共に赤い柱は消え、シュドウが金色から黒に戻った狼を見下している。
中で何があったのか分からない。けど、黒い狼は完全にしゃがみこみ、シュドウに恐怖している。
「殺せ、私は貴様には勝てん」
「断る。殺すつもりなら、さっきの状態で殺す」
「ならば何故、殺さない。私は……」
「多分な、シュドウはお前が気にいったんだよ。友達になってやってくれ。こいつ動物には優しいからな」
え、と言いながらオレは横を見るがすでにライキはいない。だっていつの間にかシュドウの隣にいたのだから。
「この私と友達? 私は魔物だ、決して動物などではない。だから断ろう。どっちにしてもここは魔界だ」
「それなら問題ねぇよ。ほら、これやる」
そう言ってライキが黒い狼に何か魔石のようなものを渡す。
何よりも驚かされるのは赤い柱の中で放出された魔力なのに、こっちにもその規模が確認できる点。
なんつー魔力だよ。こんな奴にどうやって勝つんだ。絶対に勝てない。勝てる気がしない。
「終わったな」
ライキの声と共に赤い柱は消え、シュドウが金色から黒に戻った狼を見下している。
中で何があったのか分からない。けど、黒い狼は完全にしゃがみこみ、シュドウに恐怖している。
「殺せ、私は貴様には勝てん」
「断る。殺すつもりなら、さっきの状態で殺す」
「ならば何故、殺さない。私は……」
「多分な、シュドウはお前が気にいったんだよ。友達になってやってくれ。こいつ動物には優しいからな」
え、と言いながらオレは横を見るがすでにライキはいない。だっていつの間にかシュドウの隣にいたのだから。
「この私と友達? 私は魔物だ、決して動物などではない。だから断ろう。どっちにしてもここは魔界だ」
「それなら問題ねぇよ。ほら、これやる」
そう言ってライキが黒い狼に何か魔石のようなものを渡す。

