ハフピスライン

赤い魔力。人の血のように純粋な赤の魔力を纏い、そして一気に開放した。

「ブラッティロード!」

シュドウを起点として赤い魔力が棘のように伸びていく。その様は正に血の道だった。

「その程度の魔力がどうした!」

口から咆哮だけではなく、今度は炎を吐き出す。

しかしシュドウの魔力はその炎を貫いき、そのまま金色の狼に向かう。
だけど直線的な攻撃は簡単に避けられ、地面をいくつもの赤い魔力が突き刺さる。

「行くぜ! ブラッティーフィールド!!」
「いくなこりゃ。次が行けばあの狼、シュドウに気に入られたな」
「え?」

ライキの一人にごとに反応している内に、地面に突き刺さった魔力がシュドウと金色の狼を包む。

目の前には赤くでかい柱。

中が全く見れない。

「これは?」
「シュドウの魔力。オレの知る中で最強クラスの魔力だろうな。けどこれ以上がくるとなるとビビるだろうな、あの狼」」

耳を澄ますようにするライキ。何かを聞いていると思いオレは黙った。

「ブラッティワールド!」

聞こえてきたのはシュドウの声。