ジョーカーもヘルバーンも残虐性はあるにしろ、意外と澄んだ魔力を持っている。この邪悪な魔力は性根が腐っているからこそ、そのままの色の魔力になっているのだろう。
しかし邪悪だからこそ危険。何をしでかすか分からないのもそうだが、邪悪ということはどんなことでも平気でするということ。
この魔力を相手に魔力解放が出来ない133では相手にならない。
「そうだ、全力で来い。王を名乗りたいならなおさらだ」
「この俺様は王だ! 調子乗って魔王と呼ばれる存在よりも強い!」
「なるほど、井の中の蛙だな。来な王様……いや蛙の王様!」
「ぶっ殺す!」
サイスマスが殺気を放つと同時に133も動いた。
「退いていろ“トリアイナ”」
「何!?」
急に名前を呼ばれ驚いくがそれと同時に体は反応してその場から離れていた。
何故私の名前知っている? ここに来て一度も話した覚えはない。だというのに何故知っている。
――いや、もっと早く気がつくべきだった。多くのヒントはあった。
“あいつ”はいつも顔を隠しているから声でしか判断できない。それが顔ありになると分からなくなった。
魔力無効化だってそうだ。あんなことが出来るのは当たり前じゃない。それが出来る奴を知っているから不思議と思わなかったが同一人物とは。
ならば……“魔王”の正体はハーフということなのか。
しかし邪悪だからこそ危険。何をしでかすか分からないのもそうだが、邪悪ということはどんなことでも平気でするということ。
この魔力を相手に魔力解放が出来ない133では相手にならない。
「そうだ、全力で来い。王を名乗りたいならなおさらだ」
「この俺様は王だ! 調子乗って魔王と呼ばれる存在よりも強い!」
「なるほど、井の中の蛙だな。来な王様……いや蛙の王様!」
「ぶっ殺す!」
サイスマスが殺気を放つと同時に133も動いた。
「退いていろ“トリアイナ”」
「何!?」
急に名前を呼ばれ驚いくがそれと同時に体は反応してその場から離れていた。
何故私の名前知っている? ここに来て一度も話した覚えはない。だというのに何故知っている。
――いや、もっと早く気がつくべきだった。多くのヒントはあった。
“あいつ”はいつも顔を隠しているから声でしか判断できない。それが顔ありになると分からなくなった。
魔力無効化だってそうだ。あんなことが出来るのは当たり前じゃない。それが出来る奴を知っているから不思議と思わなかったが同一人物とは。
ならば……“魔王”の正体はハーフということなのか。

