「一緒に行こう…僕と共に…もう離したくないんだ」

「義高様…嬉しい…でもそれは出来ません」

「何故!?」


「私がいては足手まといになります、私はあなたの邪魔だけはしたくないの。だから私を迎えに来て」

「義高様!大助をお供に付けます、義高様の代わりに私が残りましょう」

そう景明が言ってくれ、
「私もご協力いたします、殿様達を欺くのは任し下さい!侍女がいると怪しまれないでしょう」

吉野まで!!

「義高様わたしは待っています、だから無事逃げて私を迎えに来て下さい…私はそれまで誰のものにもなりません。たとえ何年かかっても…」

「分かった、姫必ず迎えに行く…約束する。だからそれまでこれを持っといてほしい」