現代版 光源氏物語!

「ありがとうございます! とっても嬉しいです!」

満面の笑顔で言うと、彼も微笑んでくれた。

2人で手を繋ぎながら、ほとんど人のいない砂浜を歩いた。

そしてホテルで約束のバーベキューをした。

お腹いっぱいになったら、ホテルの庭で昼寝をした。

そうしているうちに、いつの間にか夕暮れ。

会社は明日も休みだけど、あんまり夜遅いのも彼に悪い気がした。

やっぱり今日の彼はどこかおかしい。元気なフリをしているけれど、何かを思い悩んでいる。

「光さん、そろそろ帰りましょうか? 今日は十分に楽しめましたし、夜はゆっくり休みましょうよ」

夕暮れの散歩をしながら、わたしは笑顔で彼に言った。

「…帰るのか?」

「泊まるんですか? あっ、わたしだったら一人でも帰れますから…」

「いや、そうじゃなくて…」

彼らしくもなく、口ごもっている。

「ゆかり、お前、俺のことどう思っているんだ?」