出会いの高速道路

それから数日後。

ニュースはアイツのことで独占されていた。

事故はただの事故だと処理された。

しかしアイツの車の中から、被害者達の痕跡が発見され、アイツの犯罪が明るみになってしまったのだ。

会社はアイツの仕出かしたことで、大きな痛手を負った。

でも俺だけは冷静に仕事をしていた。

高速道路に現れる女の子の話は、あの日以来聞かないし、見かけもしなかった。

全ては終わってしまったことなのだ。

だがある日、新入社員が会社にやってきた。

新入と言っても、退社する者が多くなり、途中採用で入ってきた。

まだ23歳の青年ということから、俺に教育係が回ってきた。

会社の最上階のカフェで待ち合わせをしていた。

ブラックコーヒーを飲みながら、ぼんやり街並みを見下ろしていると声をかけられた。

「あの、遅くなってすみません。途中採用で入ってきた者ですが…」

「あっああ、話は聞いている。これからよろし…」

最後の言葉は、言えなかった。

途中採用で入ってきた青年は、あの彼女だった。

今はスーツに身を包み、髪を茶色く染め、短く切っている。

だが、その顔には見覚えがあった。キレイな、笑顔。