――――――


あの日から、いったどれくらいの時間がたったのだろう――。



薄暗い部屋の中で、ひとりでそんなことを考えていた。



昔は美しかったこの城も、今ではこのざまだ。



ボロボロに破れたカーテンに、埃を被ったシャンデリア。



そして――、



――ジャリ……



床に散らばる割れた鏡の破片……。