外でフクロウの鳴く声が聞こえた。



――そういえば、マトの帰りが遅い。



今日は遅くなる、確かにそう言っていたがあまりにも遅すぎる。



そう思った瞬間、リネットの思考が一気に働いた。



『あのお城には化け物が住んでるんだ』



『今日…遅くなるかもしれないから』



「……まさかっ!!」



次の瞬間――リネットは外に飛び出していた。