――ザワ… その姿を見て一瞬静寂に包まれた広間は、すぐにその騒めきを取り戻す。 『素敵……』 『まるで絵画から抜け出たようだわ…』 その場にいた女たちのうっとりとした視線を受けながら、王子はゆっくりと椅子に腰掛けた。 しかしその瞬間――。