それは一瞬の事だった――。 「あぁぁぁぁぁ…っ!!」 魔女が何か呪文を唱えたかと思えば、次の瞬間にはグラディスが悲鳴を上げて床に倒れこんだのだ。 「顔がっ……顔がーーッ!!」 顔面を抑えながら苦しそうに叫ぶグラディス。 そんなグラディスを、女は冷たい瞳で見下ろしていた。