ゆっくりと、女はグラディスに近付いていく。 広間よりも数段高い場所にいるグラディスの下へと行くために、女が階段に一歩踏み出した。 ――その時。 「何をしているッ!!そいつを取り押さえろ」 グラディスの声が広間に響いた。 その声にはっとした衛兵達は、慌てて女を取り押さえた。 皆…、女の美しさに美惚れていたのだ……。 ――ただひとりを、除いては…。