「とにかく!2コは厳しいから、1コ前半見るのあきらめた方がいいよ」


幹太の提案に2人共「仕方ないね」と妥協した。




「ソウちゃんと幹太くんはどうするの?」


ルウコが聞いてきてボクと幹太は顔を見合わせた。


「オレらは・・・コレ!!」


ボクが指差したのはメインステージよりも遥かに小さい屋根つきのステージ。

ここに出るアーティストはコアなファンが多いマイナーなバンドばかり。




「って事で行くわ!」


そう言って幹太もボクも羽織っていたシャツを脱いでタンクトップになる。

幹太は黒でボクはボーダー。



カーゴのハーフパンツのポケットにペットボトルを突っ込んでボクと幹太は走ってステージに向かった。