ウェルカムアワーズ

「隆一朗、幼稚園のせんせーみたい。仲良くしてねなんて言う? ふつー」

「ある意味、ふつーじゃないんだから、仕方ないね。仲良くしよう、はづきちゃん」


 好意的だって思っていいと思う笑顔を向けられて、私は詰めていた息を吐き出した。

笑え、たかな、私。


「右が月見ちゃん、左が雪見ちゃんだよ」

「はづきって、葉っぱの月?」

「そう、八月の葉月ちゃん。ほんとは五月だけど」


「なんだそれは」

「詳しい話はご本人から」

「ダブルムーンだね」


 そうつぶやいたのは、えと、松宮くんにとっての右? それとも私? どっちだったの?


「あ、ほんと。私たち、地球上ではあってはいけない現象だ」