すごい。ピアノを弾く男の子だ。だいたい、クラスに一人くらいはわりと弾ける子が存在してる。
だけどそれって決まって女の子で、男子の中には、ちょっとでも弾けるってやつはいなかったんだ。少なくとも、こんな腕前を披露しちゃったりするような子は。
「葉月、楽器やる?」
しっかり寝入ったと思っていた月見ちゃんが起き上がった。シャーペンを握るところを見ると、課題曲をちゃんと聴くための姿勢だったらしい。
「ピアノとか習ってたでしょ。そんな感じする」
「習ったけど、すぐやめちゃったから、全然弾けないの。すごいね、あの人」
「ヨシトは本気だからねぇ」
「月見ちゃんは?」
「ハープを少々」
「ハープ?」
だけどそれって決まって女の子で、男子の中には、ちょっとでも弾けるってやつはいなかったんだ。少なくとも、こんな腕前を披露しちゃったりするような子は。
「葉月、楽器やる?」
しっかり寝入ったと思っていた月見ちゃんが起き上がった。シャーペンを握るところを見ると、課題曲をちゃんと聴くための姿勢だったらしい。
「ピアノとか習ってたでしょ。そんな感じする」
「習ったけど、すぐやめちゃったから、全然弾けないの。すごいね、あの人」
「ヨシトは本気だからねぇ」
「月見ちゃんは?」
「ハープを少々」
「ハープ?」

