年下の王様

風邪薬まで吐き出して…。



遊吾に移さないようにしたいのに部屋に戻れない。



吐くものもないのに吐き気が襲う。



「うおっ!!大丈夫…か?」

「うつるから…下のトイレ行け…」

「薬飲めよ」



飲んだって…。



吐いたけど。



トイレにやって来た陽太に返事を返せなくてただ右手を挙げた。



また閉まったドアと一緒に嘔吐感…。



もうやめてくれ…。



そのまましばらくトイレで寝た。



寒さで身を起こし、部屋に戻る時にはフラフラ。



倒れそうなくらい体がキツイ…。



ベッドに戻らずパソコンに向かってメールをチェックした。



『会いたい、斗和…』



揺れる視界の中に浮かんだ文字に嬉しくなった。



動きの鈍い指を使って返信する。



『俺も会いたい』



もう限界だ。



ベッドに飛び込んで死んだように眠った。



明け方に鳴り響く携帯の着信音…。



目が開かなくて焦った…。