昼休みに陽太に教えてやった。



「マジ…?」

「まぁ」

「陽菜ちゃんと?」

「だからそうだって」

「俺らのマスコット独占かよ!!ずるくね!?」

「お前にはチカちゃんがいんだろ」

「振り向かねぇもん…」



バカな陽太には羨ましがられた。



だけど不思議とイヤな気がしない…。



いつも彼女ができる時は仕方なく付き合うことが多かったし…。



すぐにめんどくさくなって2ヵ月が最長記録だし…。



陽菜とはどんだけ続くのかちょっと楽しみ。



「じゃあ今日はメシおごれよ」

「なんでお前におごんの?」

「楽しい気分っぽいから」

「わけわかんねぇし、今日は遊の迎えあるから」

「俺も行く!!で、遊吾と遊んでメシ食って帰る!!」

「メシ目当て?」

「一人暮らしキツイんだって…。斗和ママのメシうまいし~」

「俺も家出てみっかな…」



だけど遊吾の世話するヤツがいなくなるな…。



やっぱり今は遊吾と離れたくないからいいや。