陽太とは気が合うし。



このままたぶん一生友達なんだと思う。



「今日騒ぎに行くかって、ユリカが」

「お前にベタ惚れだからな。同じクラスとか悲惨~」

「どうでもいい。行く?」

「チカちゃん来るなら行く~」



陽太には好きな女がいる。



清潔感のあるギャル、チカちゃん。



いいとこのお嬢さんらしいけど。



去年から片思い。



いいよなぁ~、恋とかって。



俺もしてみてぇ…。



「つまんねぇ…」

「じゃあ付き合っちゃえよ、ユリカと」

「冗談キツい。貢がされそう」

「ありえる~!!」



冷めてるって言ったらそうなのかも。



なににも熱くなれなくて、たまに全てがどうでもよくなる。



俺ってどんな大人になんのかなぁ…。



恋とか、部活とか、なんでもいいから燃えてみたい。



そう思ってた。



始業式が始まって体育館に行ってから、俺の人生が変わる…。



恋なんかできないと思ってたのに…。