「ケイ!開けなさい、ケイ!…やはりあの時の怪我は、自分自身で…」
ケイは、血まみれのロマンス・カッターを見た瞬間、全ての記憶がつながった様に思えた。そして今、ある最後の確認作業に入ろうとしていた。扉の向こうで、賢が泣き崩れながらケイに言った。
「私が悪かった。元々、退院した後、分家に引き取られるはずだったお前を、私が希望してこの本家に連れてきた事が、全ての不幸の始まり。…死なないでくれ!」
「…安心して、もう、あの時みたいに死のうとは思わないから。その時期は過ぎてしまった。ただ、ほんの少し、独りにしておいてくれないかな。」
「…もうあきらめなって、未恋。その子にふられたって事でしょ?そう言われたって事は。」
「いーえ!ふられてなんかいませんっ!だって、ケイ君に『君をふった』なんて言われてないもんっ!」
「何という理屈…子供かアンタは(-o-;)」
華子は、いすに逆向きにまたがって、クッキーをぽりぽり噛みながら、呆れ顔で未恋を見つめていた。
ケイは、血まみれのロマンス・カッターを見た瞬間、全ての記憶がつながった様に思えた。そして今、ある最後の確認作業に入ろうとしていた。扉の向こうで、賢が泣き崩れながらケイに言った。
「私が悪かった。元々、退院した後、分家に引き取られるはずだったお前を、私が希望してこの本家に連れてきた事が、全ての不幸の始まり。…死なないでくれ!」
「…安心して、もう、あの時みたいに死のうとは思わないから。その時期は過ぎてしまった。ただ、ほんの少し、独りにしておいてくれないかな。」
「…もうあきらめなって、未恋。その子にふられたって事でしょ?そう言われたって事は。」
「いーえ!ふられてなんかいませんっ!だって、ケイ君に『君をふった』なんて言われてないもんっ!」
「何という理屈…子供かアンタは(-o-;)」
華子は、いすに逆向きにまたがって、クッキーをぽりぽり噛みながら、呆れ顔で未恋を見つめていた。


