Romance Cutter ―初恋の傷請け負い人 Snow Again―

「きゃあっ!」
その男は、未恋の右腕をぐっとつかみ、自分の胸元へ未恋を引き寄せた。そしてそのまま身体を反転させて、未恋を地面に押し倒した。
「やっ、やだっ!な、何をするの!」
「ヒック!…お、お嬢ちゃん可愛いね。お、おっちゃんあ、頭打っておかしくなっちゃった。変な事、お嬢ちゃんにしちゃうかも。」
「き、気持ち悪い…なによあんた!こんな人が大勢いる所で…」
「人?どこにいるの?残念ながら、二人の邪魔をする者は、どこにもいませ~ん、ヒック!」
「!!?」
未恋は、辺りを見回した。いつの間にか、会場から離れた場所まで来てしまっていたらしい。気付けば男は、未恋の顔の近くまで、自分の顔を近づけて未恋をいやらしい目つきでみつめていた。
「…いい匂い。これはトリートメントの匂いかな?それとも、お嬢ちゃんの匂いかな、へへへ。」
「い、いや…」