Romance Cutter ―初恋の傷請け負い人 Snow Again―

未恋は、さらに走る。祭り囃子の音もどんどん遠ざかっていくほどに…


-確かめたい、これが「恋」というものなのかどうか…キャッ!-


未恋は、誰かにぶつかった。ドン!という派手な音と共に、未恋は後ろの方に仰向けにひっくり返った。
「痛っ!」
未恋は叫んだ。それと同時に、ぶつかった相手側の方も、何やら叫び声をあげて倒れた。


「…い、痛た。あ、あの~だ、大丈夫ですか?」
先に立ち上がった未恋は、未だにひっくり返ったままの相手をのぞき込むようにして話しかけた。
「…」
返事がない。見た所、四、五十代の男性で、少し酒が入っているのか、顔が真っ赤だ。自分自身では立ち上がれないのか、仰向けになったままだった。
突然の事で、どうすべきか未恋が困った顔をしていると、その男性は、
「手を…貸し…て…」
と、未恋の方へ手を差し出した。
未恋は、手を貸した。だが、その瞬間…