Romance Cutter ―初恋の傷請け負い人 Snow Again―

栗色のロングヘアーに、眼鏡からコンタクト、いつもはしない薄化粧が、少しいつもの未恋よりも少し大人びて見せた。
「は、華子に着付け手伝ってもらったのは良いけど、恥ずかしいよお…。あの人、早く見つけなきゃ。」
いつもはどちらかと言えば物静かな方で、あまり顔に感情を出す方ではない未恋も、あまりにも普段とは違う自分に戸惑いを隠せずに顔を赤くしていた。



「やっぱり、全然見つからない…」



「ああっ、もう、見つかるかどうか分からない人を見つけるために、こんな格好しなきゃいけないなんて。それに…」
未恋は考えていた。確かに、昨日であった少年、夕霧ケイにもう一度逢いたいとは思ってはいるものの、それは果たしてケイに恋しているからなのか。実はそれ自体、まだ未恋は分からないでいた。


-恋って、一体何?-


未恋は、急に駆け出した。走って走って、走り続けた。


-でも、もしあの人に逢えたら-