Romance Cutter ―初恋の傷請け負い人 Snow Again―

「確証は?」
「無いわ。でもなぜかきっと…あの影祭りでもう一度あの人に逢える気がするの。」
「…恋する乙女の第六感、ってやつね。じゃあ、わたしも未恋のために一肌脱ぐわ。ただ、この後少し私用があるから、夕方、またここにいらっしゃいな。その時、影祭りについての、別の言い伝えも教えてあげる。
…ああ、後、あの会場の付近は変質者も多いから、あまり人気の少ない所へは行かない事。分かった?」


辺りは少しずつ夕闇に覆われ、影祭りの会場も所々、影絵の為のライトアップがされ始めた。屋台も次第に賑わい、軽快な祭り囃子も聞こえ始めた。
そんな中、その会場に華を添えるかの様に、愛らしく、そして美しい一人のある少女が現れた。
その少女とは、可愛らしい薄いピンクの浴衣に、桜の柄の入ったへこ帯、清楚さを表した、これまた白をベースに桜の花びらが入った鞄を手にさげた未恋だった。