Romance Cutter ―初恋の傷請け負い人 Snow Again―

「でも、そうなんでしょ?だってさあ、今時、意識もしない子に、自分の寝顔見られたからってどうか思う普通?それに、どこの誰かも分からない、今どこに行けば会えるのか分からない。そんな、言ってしまえば通りすがりの誰かにそこまで気にするなんて、神経質を通り越して病的よ。まあ、でも病気は病気か。…恋のね。」
「…」
「要するに、謝りたいって言うのは口実で、もう一度『逢いたい』でしょ。もう、回りくどい娘ね。」
「…もう、意地悪。」
「でも、友達として、正直、ほっとしたわ。未恋が男の子に本当に興味がないわけじゃなくて。」
華子は、未恋の側に行って、微笑みながら両手で優しく未恋の右手を握手してあげた。
「華子…」
「…う~ん、でも、その子に会うにしても、一体どこにいるのかしら?」
しばらくの間、二人の間に沈黙が流れたが、不意に未恋が話し始めた。
「分からない…でも、なんとなくあの子今日も、訪れるような気がする。今夜が最終日の『影祭り』に。」