初恋の傷請け負い人、「ロマンス・カッター」こと夕霧ケイ。彼の人形の様な美しい容姿と無表情さは、少年でありながら、何ともいえない妖艶さを漂わせていた。そして今日も、少女達の初恋の傷を請け負う為、また、自分探しの為に彷徨い続けていた。


…自らを、土砂降りの恋愛に身を置き続け、梅雨明け宣言を恐れる少女、飯田真琴。
果たしてケイは、彼女の初恋を覆う梅雨のカーテンを見事切り裂く事ができるのだろうか。そしてそこには、ケイの求める「心のかけら」はあるのだろうか?

(雨上がりのbroken heart から)